ある占いの先生は、「鑑定をしたら鑑定料を払ってもらわないと、念を受ける」とおっしゃるそうです。鑑定料で「祓う」ことなるのだそうです。
本当に念を受けるかどうかは、その人次第だと思うのですが、人によっては鑑定というのは、時間もかかるし消耗もするものです。
どのような仕事であっても、一生懸命働いて、十分な対価を受け取れなかったときは、相手を恨みたい気持ちになります。人を呪わば穴二つというとおり、恨みは、相手に念をとばすだけではなく自分にも繁栄をもたらしません。
その占いの先生が「念を受ける」としたのは、そういうことも含んでいるのかも知れません。

これと似た話を、二十代の会社員だったころに聞いたことがあります。
それは、「払う」という言葉には、「念を払う」「邪気を払う」という意味があり、モノやサービスを提供されたら、正当なお金を払って「祓う」必要がある、という内容でした。
当時は、そんなおどろおどろしい世界が現実の商取引である?と話半分に聞いていたのですが、今なら、いろいろな経験からよく理解できます。
自分が納得できるお金を受け取ること、相手が喜ぶお金を支払うことは、お互いの幸せのためですね。このような幸せなお金の循環が一番です。